「イギリス留学中の医療はどうすればいい?」「NHSは使えるの?」と気になっている方はいませんか?

イギリスには国民保健サービス(NHS)という公的医療制度があり、学生ビザで渡航する留学生も健康保険付加料(IHS)を支払うことでNHSを利用できます。この記事では、NHSの概要・IHSの最新料金・医療機関の使い方までわかりやすく解説します。

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この記事でわかること

  • イギリスのNHS(国民保健サービス)の概要と留学生が利用できる条件
  • 健康保険付加料(IHS)の最新料金(2026年)と支払い方法
  • GP・病院・薬局など、イギリスでの医療機関の使い方

NHS(国民保健サービス)とは?

NHS(National Health Service:国民保健サービス)は、イギリスの公的医療制度です。1948年に設立され、税金によって運営されています。イギリス国内では、多くの医療サービスが無料または低コストで提供されており、世界でも最大規模の医療制度のひとつです。

留学生の場合、6ヶ月以上の学生ビザを持つ方は健康保険付加料(IHS:Immigration Health Surcharge)を学生ビザ申請時に一括で支払うことで、イギリス在住者と同様のNHSサービスを利用できます。

出典:GOV.UK 公式サイト(NHS利用ガイド)

健康保険付加料(IHS)とは?【2026年最新料金】

健康保険付加料(IHS)は、6ヶ月以上の学生ビザ申請者がNHSを利用するために支払う必須の付加料金です。ビザ申請時に滞在期間分を一括で前払いします。分割払いや後払いはできません。

対象者 IHS年額(2026年現在)
学生・18歳未満・ユースモビリティスキーム申請者 £776/年
一般成人(就労ビザ等) £1,035/年
医療・介護従事者ビザ(Health and Care Worker visa) 免除(£0)

出典:GOV.UK 公式サイト(IHS支払いページ)

計算例として、3年間の学士課程を学ぶ学生の場合、ビザ期間が3年4ヶ月(コース期間3年+前後の余裕期間)程度となるため、£776×3年+£388(6ヶ月未満の端数)=合計約£2,716程度が目安です。修士課程(1年間)の場合は£776〜£1,552程度が目安となります(ビザ期間によって変動します)。

※IHS料金は今後変更される可能性があります。申請前に必ずGOV.UK公式サイトで最新情報をご確認ください。

IHSの支払い方法

IHSはイギリスのビザ申請手続きの一環として、オンラインで支払います。手順は以下のとおりです。

  1. GOV.UKのIHS支払いページにアクセス
  2. ビザの種類・滞在期間・申請者の人数を入力
  3. クレジットカードまたはデビットカードで支払い
  4. IHS参照番号(IHS reference number)を受け取り、ビザ申請時に入力

IHSの支払いはビザ申請書を提出する前に完了している必要があります。

【2026年最新】eVisaへの完全移行について

2026年2月25日より、イギリスのビザシステムが完全にデジタル化されました。従来のBRPカード(Biometric Residence Permit)は廃止され、すべての在留許可がeVisa(電子ビザ)に移行しています。

2025年7月15日以降に学生ビザを申請した方は、パスポートへの90日ビザスタンプ(ヴィネット)も廃止され、eVisaのみが発行されます。eVisaはUKVIオンラインアカウントにログインすることで確認・共有できます。

  • 既存のBRPカードは2024年12月31日をもって失効し、現在は使用不可です
  • UKVIアカウントを作成してeVisaにアクセスし、在留資格の証明を行います
  • eVisaはパスポートと紐づいているため、パスポートを更新した場合はUKVIアカウントの更新が必要です

出典:GOV.UK 公式サイト(eVisa)UKCISA(英国在籍留学生支援協議会)eVisaガイド

Expert View

2026年現在、イギリスのビザシステムは完全にデジタル化(eVisa)され、従来のBRPカードの発行は終了しています。IHSの支払い手続きやUKVIアカウントの作成・連携は、初めて留学される方にとって少し複雑に感じられるかもしれません。事前にしっかり手順を確認し、渡航後スムーズに医療や各種手続きを行えるよう準備を整えていきましょう。” – Yoshiyuki Suzuki, Counsellor, StudyIn.

IHSでカバーされる医療サービスとカバーされないもの

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IHSを支払うことで、イギリスの永住者と同様の条件でNHSサービスを利用できます。ただし、すべての医療サービスが無料というわけではありません。以下を参考にしてください。

IHSでカバーされる主なサービス

  • GP(かかりつけ医)への受診
  • 病院での入院・外来診療・手術
  • 救急医療(A&E:Accident & Emergency)
  • 精神科・メンタルヘルスサービス
  • 妊娠・出産に関する医療(産前・産後ケアを含む)

IHSでカバーされない・別途費用が発生するもの

  • 処方薬(イングランド):1品目あたり£9.90(2024年4月〜2026/27年度まで据え置き)。スコットランド・ウェールズ・北アイルランドでは無料
  • NHS歯科治療:NHS料金がかかります(完全無料ではない)。私的歯科治療は別途高額になる場合があります
  • 眼科(視力検査・眼鏡・コンタクトレンズ):原則有料(18歳未満または一部の条件を満たす方は無料の場合あり)
  • 旅行用ワクチン:一部の旅行用ワクチンはNHSでは提供されないため、プライベートクリニックを利用する必要があります
  • 私立病院・私立クリニックの診療:IHSはNHSのみに適用されます

※IHSを支払っていても私立医療保険を別途持つことは可能であり、それによってIHSの支払い義務が免除されるわけではありません。

出典:GOV.UK 公式サイト(NHS利用ガイド)

イギリスでの医療機関の使い方

GP(かかりつけ医)への登録

イギリスでは、まずGP(General Practitioner:かかりつけ医)に登録することが重要です。急病の場合を除き、病院の専門医(Specialist)に直接かかることはできず、GPを通じた紹介状が必要となります。GPへの登録は無料で、住んでいる地域のGPをNHS公式サイトから検索・登録できます。渡航後できるだけ早めに登録しておきましょう。

多くの大学では、キャンパス内または近くにGPクリニックがあり、在学中はそちらに登録することが多いです。

また渡航時には、日本の海外旅行保険(キャッシュレス医療や日本語通訳が付いた民間保険)も併せて加入しておくと、急病時に私立病院(Private Medical)をすぐ受診できるため安心です。

緊急の場合(A&E:Accident & Emergency)

生命に関わる緊急事態の場合は、迷わず999に電話して救急車を呼びましょう。緊急性はあるが生命の危険はない場合は、NHSの電話健康相談サービス111(24時間対応)に電話すると適切な医療機関を案内してもらえます。

薬局(Pharmacy / Chemist)

軽いケガや体調不良の場合、まずは薬局(Pharmacy)に相談するのが効率的です。薬剤師(Pharmacist)は医薬品に関する専門家で、軽度の症状への適切な対処法を無料でアドバイスしてくれます。処方薬は処方箋が必要で、イングランドでは1品目£9.90(2026年現在)の費用がかかります。

歯科(Dentist)

NHS歯科医への登録も渡航後早めに行うことをおすすめします。NHSの歯科治療はプライベートと比べて低コストですが、NHS歯科医のキャパシティが限られているため、早めの登録が重要です。

IHSの返金について

以下の場合、IHSの払い戻しを受けられる可能性があります。

  • ビザ申請が却下された場合
  • ビザの有効期間が短縮された場合
  • 予定よりも早くイギリスを離れた場合

返金申請はGOV.UKのオンラインフォームから行い、処理には通常6〜8週間かかります。詳細はGOV.UK公式サイト(IHS返金申請)でご確認ください。

Expert View

イギリスに到着したら、まず何よりも先に『GP(かかりつけ医)への登録』を済ませることが鉄則です。また、軽度の風邪や頭痛であれば、GPを予約するよりも街の薬局(BootsやSuperdrugなど)にいる薬剤師に相談する方がはるかに早く適切な市販薬を手に入れられます。生活環境の変化による体調管理も含め、現地の医療システムをうまく活用していきましょう。” – Yoshiyuki Suzuki, Counsellor, StudyIn.

StudyInがイギリス学生ビザ申請をサポートします

IHSの支払いを含む学生ビザの申請手続きについてご不安な方は、ぜひStudyInにご相談ください。最新のビザルール・IHS料金・eVisaへの移行に関する情報をもとに、出願から渡航準備まで一貫してサポートします。

東京(恵比寿)・大阪の両オフィスおよびオンラインでご相談いただけます。

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よくある質問(FAQ)

留学生はイギリスでNHSを利用できますか?

はい。6ヶ月以上の学生ビザを取得する際に健康保険付加料(IHS)を支払うことで、イギリス在住者と同様の条件でNHSサービスを利用できます。IHSはビザ申請時に一括で支払います。

IHSの2026年の料金はいくらですか?

2026年現在、学生ビザ申請者のIHSは年間£776です(2024年2月6日より£470から値上げ)。ビザの滞在期間分を一括で前払いします。3年間の学士課程の場合は£2,716程度、修士課程(1年間)は£776〜£1,552程度が目安です。料金は変更される場合がありますので、申請前に必ずGOV.UK公式サイトでご確認ください。

私立の健康保険に入っていてもIHSを支払う必要がありますか?

はい。私立の健康保険に加入している場合でも、IHSの支払いは免除されません。IHSは学生ビザ申請の必須条件です。ただしEU・EEA圏の有効なEHIC(欧州健康保険カード)を保有している学生は、条件を満たす場合にIHSの返金を申請できる場合があります。

GPとは何ですか?どうやって登録しますか?

GP(General Practitioner)はイギリスのかかりつけ医です。病院の専門医にかかるにはGPからの紹介状が必要なため、渡航後できるだけ早く住んでいる地域のGPに登録することが重要です。登録は無料で、NHS公式サイトから検索・申し込みできます。大学のキャンパス内にGPがある場合もあります。

BRPカードは現在も使えますか?

いいえ。BRPカードは2024年12月31日をもって失効し、2026年2月25日に発行が完全終了しました。現在はすべての在留許可がeVisa(電子ビザ)に移行しています。UKVIアカウントを作成し、eVisaで在留資格を管理する必要があります。詳細はGOV.UK公式サイト(eVisa)でご確認ください。

イギリス留学中に歯科治療を受けるにはどうすればいいですか?

NHSの歯科医(NHS Dentist)に登録することで、プライベートと比べて低コストで歯科治療を受けられます。ただしNHS歯科医のキャパシティは限られているため、渡航後早めに登録することをおすすめします。緊急の歯科治療が必要な場合は、NHS 111に電話すると近くのNHS緊急歯科クリニックを案内してもらえます。